英会話のレッスン。
今回は外部から講師を招いてのレッスンだった。
今回のレッスン内容を復習してレポートすること、
という宿題が課されたので、ここにまとめてみる。


先生の経歴について。
高校卒業後、アメリカ(東部)に留学。
在学中にスターバックスに店長候補として入社。
その後、同社内でコーチングの職に移り、と同時に近所の大学で心理学等を学ぶ。
その他いろいろ。
経歴が雑多すぎて、全然把握できなかった……
日本とアメリカの「仕事」についての気風というか文化の違いを感じることができた。


印象的だったのは、
米国では、社会人でも普通に大学に出戻ったりするので、どこの大学を卒業しているとかはあまり意味がない。タスクに対して必要なスキルがある人間であれば誰だって採用する。
という話。
米国では能力主義が当たり前、という話ではあるが、
しばしば混同される「能力主義」と「競争主義」の違いについて、質感を伴った経験談として聞けたのは興味深かった。



先生のレッスンで繰り返し主張していたことはおおきく二つである。
「戦略」と「実践」。


まず戦略について。
ひとえに「英語を習得する」とはいっても、
その漠然とした目標のうちには、さまざまな要素が含まれている。
例えば、readingとlisteningのどちらを身につけたいのか。或いはspeakingなのか。
ネイティブ並の気さくなトークが出来るようになりたいのか。
ビジネスで使えるようになりたいのか。
また、それはどの程度なのか。
あなたにとって「英語が使える」とは具体的にどういったことなのか。
その為に必要な努力は具体的に何なのか。


この英会話レッスンでは、
具体的な目標を設定することの必要性を繰り返し教えられてきたが、
今までは、それは主に学習のモチベーションの維持の為であると理解していた。
けれど、
それは効率的に目標を達成させる為の道しるべとしても重要だったのだ。


この「戦略」の部分については、
「ネイティブ並にトーク出来るようになるには」という前提でもっと掘り下げた具体的な話があった。
以下、箇条書き。


・「英語の決まりごとをしる」inst,fin,trans 単語を分解する
     ↓
 「予想によって理解を補う」決まりごとや文脈から予想する力

知らない言葉について予想するというのは、ぼくたちが日本語を理解するときにも、無意識に働かせている能力で、これも重要な「英語力」の要素であるといえる。



・「予習をするということ」
 相手はどんな人なのか。どういう場なのか。何を伝えたいのか。


これは実践することを前提とした話だけれども、ようするにリハーサルをしておくべし、ということ。
これと関連して「得意技を用意しておく」という話もでた。
お決まりの言い回しや、得意なテーマ、などを準備しておかないととっさに役に立たない。
実践を通すことは、英語を習得するに当たって重要だが、
実践を積むためには当然に準備がいる、という文脈の中での話。
そして、
そういった得意技に枝葉をつけていくような方法で表現の幅を広げていくのがよいのではないか、という話もあった。


最後に、「実践」ということについて。
「実践」について語ることは多くないのだけれど、経験談を通して繰り返し主張されていたのは、
実践を通じて「こういう言い回しもあるんだー」とか「こういう言い方でOKなんだー」いう新たな気づきを得ることが出来るという点だった。
つまり、
「実践をしないと身につかない」というよりも
「実践をすることによってより多くを学べる」というのが話の肝だったように思う。


総じると、今回のレッスンのテーマは
「戦略的に実践をする」という風に言ってもよい。