佐藤可士和の超整理術

佐藤可士和の超整理術

佐藤可士和の超整理術



「空間の整理」「情報の整理」「思考の整理」の三つの段階に分けて、整理術を語っている本書、佐藤可士和氏が自分の仕事体験談を通して、具体的にどういった仕事上の困難をどういった発想転換(整理)によってクリアしてきたのかが語られています。キリンの極生の展開やDoCoMoFOMA N703iD」のデザインなど、私達がよく知っているプロダクトに関する話なので読み物としても楽しめました。


あとがきにある、目の前の問題を解決することと問題を整理することは同じではないが同じベクトルを向いているものだ、という点が非常に示唆的であると感じます。
ただ、整理術の発想そのものは別に目新しいという事はないと思うので、人によっては物足りないかも。ただ、その語り方に特色のある一冊です。読後感も無性に良い。


30分あれば読みきれるので、勉強の合間に手に取るのも悪くないと感じた一冊でした。